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​あやとりのお知らせやトリミングの豆知識など様々な情報をお伝えします。

トリミングに対するこだわり

前回のブログで、たくさんのこだわりをもってトリミングをしていると書きました。

トリミングに限らず、技術職はこだわってなんぼの世界だと思っています。



いつも担当してもらってる私の美容師さんは、毛先をカットするときに「クロスの袖から手を抜いてくれませんか」とお願いされます。

そうするとクロスのよれがなくなって揃いやすくなるそうです。


他にもいろんなところにこだわりをもってカットしてくれます。

めんどくさくてすみません、と言っていましたがむしろ信頼できますよね。




私にも「ここはこうならないようにこうカットする」というこだわりがたくさんありますが、時代が変わるにつれてカットスタイルもいろんなデザインが出てきます。

わんちゃんも十犬十色。

正解なんてないので固定概念にとらわれないように柔軟な考えを持つように意識しています。


それでもカットを追求するのにこだわりは大事だと思っています。




せっかくトリミングに来てくれて数週間で目にかかったり邪魔になってはいけません。

カットは1ヵ月は必ずもつように。


短くすれば邪魔にはならないかもしれませんが、ただ短くするだけではバランスが悪くなったりかえって邪魔になったりします。

わんちゃんの毛の流れや特性を意識してカットすることが大切です。



よくあるのが、目にかかるからおでこを短くしてほしいというご相談。

いわれた通りに短くカットしてしまうと実は逆効果なんです!


人間もそうですが、毛は短いと癖が強く出ます。

私もショートにすると右から風が吹いているように左に曲がってしまいます(笑)

わんちゃんも一緒で、短くするととてもカールが強くなってしまうんです。

しかもなぜか大体みんな目に向かってカールします!


強くなったカールはシャンプー・ドライではなかなか伸びません。

2週間くらいで目に入るくらいの長さに伸びてしまい、邪魔だから切って、またカールが強くなるという負の連鎖に・・・。



邪魔なところはただ短くするのではなく、伸びても汚れにくく生活しやすいカットにこだわっています。

もちろん汚れる部分など短くしないといけないところはしっかり短く。

それでも期間があいてしまうとさすがに邪魔になります。


私も前髪は1ヵ月が限界です。

自分で切りますが、次に美容院へ行ったときにどう思われてるかちょっとドキドキします。




先ほどカールが伸びないと書きましたが、きれいにカットするためにはしっかり毛が伸びてないといけません。

きれいにカットするためにきれいにブローを。

きれいにブローをするために汚れを残さないシャンプーを。

全部基本中の基本ですが、基本なだけにとっても大事なことです。


もちろん一回で落としきれない汚れもありますが、お金をいただく以上汚れを残して返せない!というこだわりを持っています。

汚れが残っているとカットに影響するだけではなく、もちろん皮膚病にもつながります。


カット次第でも汚れの付き方は変わります。

目周り・お尻・足先は汚れやすい、耳・脇・後ろ脚の付け根は毛玉になりやすいなど理解して、わんちゃんの生活を把握して汚れにくいカットを心がけています。





ひとつひとつは意味がなさそうな小さなこだわりです。

実際気づいてくれる飼い主様は少ないと思います。

でもトータル的に汚れにくい、伸びても生活しやすいと思ってもらえるようにどんどんこだわっていこうと思います。

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